2006年12月25日

ICHIGEKI / 一撃

★☆☆☆☆

在りし日のスティーブンセガールを知らないのでなんとも言えないのですが、なんだかああいう感じの人がアクション映画やってるということにもの凄く違和感を覚えました。

あまりマッチョではないし、ボンド風でもないし、、、
でも無敵っぽい感じは安心してみてられるので良かったかなと思います。

しかしあれだけ大人数の男の人が少女を誘拐しておいて絶対手出ししないっていうのは実際にあるんでしょうか。それともまだ子供だし売るという都合上キズモノにしてはいけないってことなんでしょうか。まあそんなシーンあったら嫌ですけど!

最後の黒幕との決闘シーン、建物が凝っていて素敵でした。
しかし、時代劇風なのはいかがなものかと。。。いくら日本びいきといってもどうせならあっち風で決めて欲しいものだと思うのですが。

勧善懲悪なのでスカッとはします。
あと、途中出てくる女刑事さんが綺麗です。

ICHIGEKI / 一撃
ICHIGEKI / 一撃

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エイプリルの七面鳥

★★★★☆

なかなかじんわりとする良い映画でした。
ケイティ・ホームズもイメージに反してなかなか役にハマっていたと思い
ます。この路線を貫けば良かったのになあ、、、とちょっと残念なのですが。

ストーリーは、母とは犬猿の仲の不良娘が母親が不治の病であることを知り何年も会っていない家族を感謝尊のパーティーに招待します。でもオーブンは故障、料理は上手くいかず、家族はなかなか到着しない、、、とことは順調に進みません。やっと家族が着いたかと思うと、あっという間に彼らは痕跡も残さずに立ち去っています。一人取り残されたエイプリル。

家族(母・妹)の側からは、エイプリルの悪口ばかりが語られますがはっきりいってこの家族側もちょっと問題があるのではないかと思ってしまいます。

母親と父親は妹が言ったこととエイプリルが言ったことの区別すらつかない。これは私の経験からしてあり得ないと思うんですよ。うちは3人姉妹ですが、親はそれぞれの個性をはっきり把握していてたとえ「これこれこういうことを娘に言われた」ということだけを記憶していたとしても、個性から判断して「誰それからだ」とほぼ正確に言えます。
だからといって我が家が愛にあふれた家族かどうかと言うととてもそうは言い切れないと思いますが。。。そして、いくら不良娘が憎たらしいからと言ってほんとに安物の中の安物である調味料入れを見て「あなたはこんなものよりも価値が無い」とか言うあたり、娘が不良化していったのも良く分かる気がします。そんな母親に育てられればグレて当然なんじゃないかと(笑)

次に妹。普通、姉妹であれば、何はともあれ親に理不尽な言いがかりをつけられたらかばいあうものだと思います。犯罪行為でもない限りは。ところがこの妹は違う。むしろ火に油を注ぐような発言をする。しかもその妹を、祖母と母は「善良すぎて優しすぎて何も言うことが出来ない」と評価している。この時点であり得ないと思うんですが。それともその台詞は褒め言葉と見せかけたブラックジョーク?

でもともかく、弟と父親、祖母はエイプリルのことを「どうしようもない」といいつつもあたたかい視点も持っています。そうして・中言い争いをしつつもなんとかエイプリルの住むアパートまで向かう訳です。

一方、準備する側も大変です。彼氏のボビーはとてもいい人なのですが、なんだか運に恵まれない。アパートの人・もそれぞれに助けてくれるのですが肝心な部分で頼れない。色々な奮闘をした結果なんとか七面鳥を作り上げ、家族が着いたと知り迎えにいくと、みんなは帰ってしまった後です。

エイプリルは言葉の通じない中国人家族を食事に招き、作った料理を分け合います。そして、帰ったはずの母親が、弟とともに見知らぬ他人のバイクに乗せてもらって登場します。一緒に写真を撮るときのエイプリルの他れたようなきまり悪そうな顔がとても印象的です。そしてその時の母親の顔もやはり笑っているような怒っているような顔でやっぱりなんだかんだいって娘のことが好きなんだなと、招かれて嬉しかったんだな、と思えます。

見終わって調べたところ「ギルバート・グレイプ」の監督がメガホンをとったとのこと。なるほど!と納得しました。
小品ですがじっくりと練られた佳作だと思います。


エイプリルの七面鳥
エイプリルの七面鳥

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2006年04月22日

カウガール・ブルース

☆☆☆☆☆

一番始めに"For River"と言うメッセージが出ます。River Phoenixに捧げる、ということでしょうね。キアヌ・リーブスとレイン・フェニックスという女優さんが出ているのでそのせいかと思われます。でも、、、レイン・フェニックスはホアキン・フェニックスにすごく似ているもののリバー・フェニックスにはあんまり似ていないかなという感じがしました。

ストーリーは一応あるものの何だか筋を追うとこの映画の味みたいなものが分からない気がします。ウーマン・リブ的な要素、ロードムービー的な要素、哲学的な要素、と実験的だと思える所も多々あるのですが全体的に陳腐になっている感が否めず結局なんだったのだろう、という終わり方をします。

毒にも薬にもならない、何とも言えない映画でした。


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2006年04月12日

ホワット・ライズ・ビニース

★★★☆☆

この映画が公開された当初、私の周りでは「くだらない」という評判が非常に高かったため、長らく見る事がありませんでした。

たまたまテレビをつけたら始まったため見始めたのですが、正直言ってホラー映画だし消化不良に終わるに違いない、とタカをくくっていたのです。
だいたいホラー映画ってよくわからないまま不条理な終わり方をするものですから。

ところがこの作品、ホラーと言えばホラーなのですがそちらの要素よりも殺人事件の謎解きの方に重点が置かれているような感じで、きちんとしたあらすじがありました。

途中から「これはひょっとしてハリソン・フォードがまた裏で何かやっているのでは?」と思い始めた所やっぱり彼が絡んできました。(また、というのは彼はピンチに陥ったヒーローか不倫ものという役どころが多いイメージがあるためです)

それにしてもホラー映画に出てくる人っていつも思いますけどかなりアグレッシブですよね。出るはずの無い煙が出ていたらまあ普通逃げると思うのですが、この映画ではきちんとそれを確かめに行きますし、疑惑は疑惑として最後まで追求して行きますし。

バスタブに沈むシーンでは「危険な情事」的な仕返しがあるのではないかと一瞬期待したのですが当然そんなことありませんでした(^_^;)

最後はちょっとお話かな、と思いますけど勧善懲悪なのでまあ取り立てて不満の残らない映画かと思います。

ホワット・ライズ・ビニース 特別編 (初回限定生産)
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2006年03月03日

ここよりどこかで

★★★☆☆

この映画が公開された時、ちょうどGLAYの「ここではない、どこかへ」という曲がはやっていたのを何となく覚えています。

奔放な母親と、それに反発しつつもやはり母親のことが好きな娘のお話です。題材としては結構取り上げられるものだと思います。「神様のボート」だとか「ショコラ」だとかで娘の葛藤が同じように描かれていますよね。

結末はまあ予想通りというか…二人が歩み寄っておしまい、ですね。ただそこに至るまでの過程がちょっと貧弱だったかもしれないですね。何も警官の存在を介さなくても良かったのではないかと。

また、演技としてもスーザン・サランドンはあまりにイメージ通りすぎて逆にイマイチだったかもしれないです。ナタリー・ポートマンもいつも通り「泣き」と「一途っぽさ」で攻めるばかりであまり面白みが無かったです。彼女ももう少しひねりが欲しいなあと思ってしまいます。ちょっと今のままだと優等生すぎてしまって引いてしまうのですよね。。。

ナタリーファンにはオススメ出来る作品、かもしれません。

DVD ここよりどこかで

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2006年03月01日

タイタニック

★★★★☆

おそらく洋画を見ない人でも知らない、ということはあまりないであろうこの映画。あらすじは説明するまでもないかと思われます(^_^;)

私も公開当初映画館まで出向いたクチです。この映画で初めてレオナルド・デイカプリオを見ました。それまでなぜ彼がかっこいいと言われるのか理解出来なかったのですがこの映画を見て始めてかっこよさに気付いた気がします。動いているとかっこいいんですよね。

また、この時ケイト・ウィンスレットという女優さんも初めて知りました。その時は「ハリウッドらしからぬふくよかな人だなあ」としか思わなかったのですが、今から見直すと若くて可憐な感じ。当時も役どころから好きになったのですが、それを抜きにしても彼女自身のオーラと若さからくる「何か」が感じられる気がします。

この後の二人の映画出演の感じがとても対照的ですよね。レオナルド・ディカプリオは大作映画ばかりを選ぶようになり、一方ケイト・ウィンスレットはインディペンデント系の佳作映画に多く出演するようになり、、、
10年経って再び二人してゴールデン・グローブ賞とアカデミー賞にノミネートされていましたけどタイタニックの時とは二人とも全然雰囲気が変わっていてとても印象的でした。

タイタニックに話は戻りますが、今見ると「あ!」と思う俳優が出ていて驚きます。「エイリアス」の父親役の俳優、「ロード・オブ・ザ・リング」のローハンの王役の俳優、「ツインピークス」に出てきた男の子役の俳優などなど。
その他にももっといるのかもしれませんが10年を経ても脇役で活躍する彼らはある意味主役よりもすごい役者なのかもしれませんね。


タイタニックTitanic
タイタニックTitanic


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2006年02月28日

グッバイ・レーニン

★★★★★

良い映画です!
映像もちょっと凝っていて、レトロな東ドイツの生活感などもかわいいです。

主人公アレックスの父は10年前に家族を棄てて西側に亡命しています。ある時アレックスはデモに参加し、警察と衝突しているところを母に目撃され、母はショックのあまり倒れてしまいます。ところがベルリンの壁は崩壊してしまい、医者に「母親に強いショックを与えないよう、与えたら最後今度こそ命に関わる」と言われたアレックスは崩壊の事実を隠すため様々な工作を行います。

このアレックスの工作の一つ、「ニュース映画の製作」に関わる友人が良い味出してます。いかにもドイツ人然とした顔立ちで、抑揚をつけたしゃべり方を真似しており、着ているスーツは上側のみ、ひげは付け髭、背後のニュース表示は紙切れでペラリとはがれ落ちたりもするのです。これはひょっとすると東ドイツへの痛烈な皮肉なのかも?

母が果たして真実を知ったのかそうでないのかはわかりませんが、知ったのだとしてもアレックスが工作をした事実にはさすがに悪い気はしなかっただろうと思います。
それだけに亡命の真実と、父のその後が明かされる瞬間は悲しいです。父も待ってあげればいいのに…。

この映画の良いところは決して「東悪い、西良い」に終わっていないところではないかと思います。アレックスという社会主義の中で育ち資本主義を味わった人間を通して「主義とはなにか」「生き方とは何か」を笑いを交えて描いています。

主人公役のダニエル・ブリュールはドイツの若手スターだそうですが、やや東洋っぽさも混じっていてなんとも言えない個性的な顔立ちをしていますね。この後にも東・西テーマの映画に出ているそうなので是非見てみたいと思います。

グッバイ、レーニン!GOOD BYE,LENIN!
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2006年02月26日

イブラヒムおじさんとコーランの花たち

★★★★☆

題名からは想像出来ませんでしたがフランスの映画でした。子供が主人公なので心温まる系の映画だろう、という先入観がありました。ところが始まりはいきなり…男の子が娼婦を買うところからなのです。とても驚きました。

父親と二人暮らしの主人公モモ。映画が進むにつれ母親はモモの兄を連れ家を出て行ったことがわかります。父親に愛されたくて時には反発を覚えつつも父親に歩み寄るモモ。しかし父親は常にモモの兄とモモを比較し、冷たく当たります。

腐ったモモは向かいのアラブ人(実際はアラブ人ではなくトルコの出身)が経営する食料品店に通い万引きをするように。店主のイブラヒムは彼の万引きも腐っているわけもそれとなく察し、彼をかわいがってくれるようになります。

やがて会社を解雇された父親はモモを棄て、逃げ出します。初めはそのことをイブラヒムには黙っているモモですが警察の来訪をきっかけにイブラヒムの養子にしてくれるよう頼みます。この間に彼は母親に会う機会を得ますが、そこではあらためて父親が自分を愛してくれなかったという事実を知ることになります。

イブラヒムと一緒にイブラヒムの故郷へ向かったモモは新しい旅路に着くことになります。

イブラヒムとモモの心の交流がとても良かったです。ですがさすがに「親子」というにはやや無理があるのでは、という気がしたので最後の急展開にはびっくりしたものの妙に納得出来ました。

イブラヒムの信仰は戒律や細々としたコーランの言葉の中にではなく自分のうちにこそあるものだ、という立場なのだと私は理解しました。これはイスラム教なら全て過激だろうと思いがちな私には、東洋的な考え方で意外な感じがしました。それだけに彼の言葉には含蓄があり、表面上の幸せではなく、真の幸せとは何なのかを考えさせられるような重みがありました。

トルコに渡ってからブルー通りに戻ってきて店を営むまでの間の時間にモモがなにをしてどう暮らしてきたのかが気になります。トルコにそのまま残っていたのか?それともパリに戻ってきて学校に通ったのか?誰が彼を成人するまで育てたのか?でもここではそんなことを語るのは野暮なのかもしれません。だってモモはイブラヒムの信仰を受け継いだのですから。それがある限り、どんな苦境に接しても彼はくじけないはずです。

イブラヒムおじさんとコーランの花たち
イブラヒムおじさんとコーランの花たち

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2006年02月25日

キッチン・ストーリー

★★★★☆

北欧映画独特の色遣いと、インテリアが素敵です。

独身男性のキッチンでの行動パターンの調査のために、調査員のフォルケは被験者の一人であるアイザックの家に向かいます。話してはいけない、関わりを持ってはいけないという厳重な規則のもとに調査を行っていたため、アイザックは気を許さずなかなか調査は進みません。

やがてアイザックはフォルケに隠れてフォルケの観察を始め、だんだんと二人は打ち解け、話をする中になります。やがてそのことはフォルケの雇い主の知ることとなり、彼は解雇されます。そして契約を成し遂げアイザックのもとに戻ってきたフォルケはある事実を知ることになります。

ビターな感じのストーリーでした。ただ個人的にはもう少し心のふれあいの部分が描写されても良かったのではないかと思います。
フォルケに嫉妬してしまう隣人がちょっと悲しいかな。ところどころに「名句」をちりばめてあるのですがその割に掘り下げは深くないのでもったいなかったかな、、、という感じがします。でも、その乾いた描写が逆にいいのかもしれません。あまり深く掘り下げないからこそさらっと別れを描くことが出来る。

DVDのジャケット、なかなか素敵ですね。どこのシーンでしょう??

キッチン・ストーリーKITCHEN STORIES
キッチン・ストーリーKITCHEN STORIES

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2006年02月24日

スティング

★★★★☆

騙されました!

ちょっとした悪事をはたらいて稼いでいるチンピラが偶然ギャングの親玉をカモってしまったために、パートナーを殺され、自分も命を狙われる羽目に陥ります。仲間の敵を討つためにギャングの親玉をハメようと大掛かりな舞台を用意することを彼は決意し、まわりのチンピラたちも「大きなヤマ」にのるべく奮闘します。しかし警察からも、ギャングの手下たちからも主人公は狙われているためそう簡単には行きません。

ロバート・レットフォード、ポール・ニューマンのコンビが憎めないチンピラを演じています。初めはギャングの親玉ロネガン憎し、という気持ちで見ているので主人公二人の活躍も快いのですがだんだんかわいそうになってくるほど詐欺の手口が巧妙です。といっても、意外と手口自体は簡単なのですが、、、

とにかく最後の最後まで目が離せません。終わった瞬間あっと驚きます。終わってから考えると「そういえば確かにあそこであんなことをしていた」「あのよく分からないシーンはこういう意味だったのか」と納得が行きます。

音楽が有名ですね。この映画の曲とは知らずに見て、驚きました。それから時々、本で言う小見出しのように挿入される絵がなかなか洒落ています。

オススメの一本です。

スティング
スティング


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